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小池百合子氏がスシである理由

2007年8月21日

宇佐美 保

 先ずは、朝日新聞(2007811日)の記事を抜粋させて頂きます。

 

 小池防衛相が初訪米で米政府から異例の厚遇を受けた。主な目的はゲーツ国防長官との会談だったが、チェイニー副大統領やライス国務長官、ハドリー大統領補佐官ら要人との会談も次々とセットされた。もしかしたら将来、外相や首相になるかもしれないという風評がワシントンで広まっているという事情もあるようだ。

・・・

 9日には有力シンクタンクで講演し、「私は日本のライス長官と呼ばれているが、日本のライスはスシですね」などとジョークを交えつつ、日本の外交・安保を支える意欲を表明した。防衛省幹部の間には「小池氏が首相候補として欲がないと言えばウソになるだろう」との見方もあるが、小池氏自身は、日本新党を皮切りに各政党を渡り歩いてきた経歴から「私は(自民党の)外来種。考えたことはない」。

 

 又、毎日新聞(2007810日)からも抜粋させて頂きます。

 

 ・・・小池氏は会談後のワシントン市内での講演では「私を『日本のライス』と呼ぶ人もいる。私はライス長官を尊敬しており、彼女と同じ道を歩みたい。私を『マダム・スシ(ライス=コメ)』と呼んでもらえますか」とライス氏を持ち上げた。

 

 自民党が惨敗した参院選後初の臨時国会を欠席しての訪米には「当を得ない行動」(山崎拓自民党前副総裁)などの批判もあるが、会談の最後ではライス氏に「今度は一緒にゴルフに行きましょう」と誘い、そんな批判はどこ吹く風だった。・・・

 

 私が、小池氏が「日本のライス長官と呼ばれている」とは初耳でした。

しかし、小池氏は、このような発言は「ライス長官」に対して失礼とは感じないのでしょうか?

下種の私が、「ライス長官」の立場にあったら、“なんで、私ともあろう人物が、日本に於いては、小池氏と同列に扱われなくてはならないの!?”と憤慨してしまいます。

 

 それにしましても、

小池氏自らを「スシ」と命名したのは、「言い得て妙」

と存じます。

 

なにしろ、「スシ」は、「ライス」だけでは、「スシ」にはなれないのです。

その

「ライス」の上に「ネタ(具)」が乗って初めて「スシ

となります。

 

日本の「ライス」(小池氏)は、細川護煕氏、小沢一郎氏、野田毅氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏などの「ネタ」(具(愚ではありません?))を、自らの上に戴き、「細川護煕スシ」、「小沢一郎スシ」、「野田毅スシ」、「小泉純一郎スシ」、「安倍晋三スシ」へと変身し続けて来られたのですから!

 

この変身(変節)の有様(日本新党を皮切りに各政党を渡り歩いてきた経歴)を、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から、次に引用させて頂きます。

 

 19927月に日本新党比例区で参議院議員に当選、19937月の総選挙で兵庫2区から出馬し、衆議院議員に当選した。その後、諸政党の分裂・統合に際しては新進党自由党保守党、そして20021227日に自民党に入党するなど、所属政党を渡り歩く。その為、政界渡り鳥と揶揄されることもある。

 

 そして、小池氏が、小沢一郎氏の横に立ち小沢氏のネクタイの曲がりを甲斐甲斐しく直しておられた、テレビ画面をどなたもご記憶と存じます。

 

 ところが、変節の小池氏は、最近では、国会議員のネクタイを「クールビス」等と訳の分らない掛け声と共に、むしりとって仕舞いました。

 

 この結果、国会議員は、全く無頼漢の体を呈しております。

(更には、無精ひげを生やしたまま絆創膏を顔に張って登場したり、事務所経費をちょろまかしたりする国会議員が続出する始末です。
それにしましても、ネクタイだけとって上着は着ているのは「クールビス」は不徹底です。
更に、議事堂などの室温も表示して頂きたいものです。
小池氏に追従(?)するテレビスタジオの室温も表示してください。

それらの室温が従来通りでは「クールビス」はお題目だけとなってしまいます。

 

 それにしましても、あんなにも仲睦まじく振舞っていた小沢一郎氏を袖にして、最近では“小沢さんの考えは今では古い、考えに進歩が無い”旨を発言している小池氏がテレビ画面で見ました。

 

 でも、変ですよね?!

進歩の無いのは誰でしょうか?

次なる、朝日新聞(2007810日)の記事の抜粋を御覧下さい。

 

 ライス米国務長官は9日、訪米中の小池防衛相と会談し、安倍首相らが提唱する「日米にオーストラリア、インドを加えた4カ国戦略対話」の枠組みについて「中国に対して予期しないシグナルを送る可能性もある。慎重に進める必要がある」と否定的な見解を示した。

・・・中国に配慮したい米国との温度差が表面化した形だ。・・・

 

 小池氏の頭も、安倍氏の頭も「中国に配慮したい米国」との米国の変化に気付いていないようです。

そんな頭で、小沢氏を批判できるのでしょうか?!

 

 そうそう、

「小池スシ店」のお品書きには、「拉致問題スシ」もありました。

(かつて、小池氏は新拉致議連の副会長であったのでした。)

この件は、先の拙文《曽我ひとみさんをご家族のもとへ帰して(2)》の一部を以下に抜粋致します。

 

そして、驚く事には、この小池百合子議員は、小泉内閣の環境大臣にちゃっかりと収まってしまったのです。

 

 そこで、小池氏のホームページを見てみましたら、又又驚いてしまいました。

以下一部を抜粋させて頂きます。

 

……総理からの直接の電話は、大臣か、官房副長官の就任要請以外には考えられません。しかし、どの役所の大臣職か、尋ねるのを忘れたことに気付きました。あらためて官邸に連絡を入れようかとも考えましたが、みっともないと断念しました。……

 

 可笑しくはありませんか?

小池氏はテレビなどでは「自分の第一の政治課題は、拉致事件の解決」如き発言を繰り返しておられたし、ご自身は新拉致議連の副会長にも就任されたのではありませんか?

 

 だとしたら、「環境大臣」に収まるべきではないと思うのです。

ですから、総理からの直接の電話があった際は、「どの役所の大臣職か、尋ねる」べきだったのです。

そして、「外務大臣」以外だったら断るべきだったのです。

「環境大臣」を断り、せめて、「外務副大臣」就任でも依頼すべきだったのです。

それなのに、「あらためて官邸に連絡を入れようかとも考えましたが、みっともないと断念しました」とホームページに書かれる小池氏の無神経ぶりに呆れます。

みっともない」で済む話ではないのです。

 

 そして、更に、次のように、ルンルンした気持ちも書かれているのです。

 あれこれ考えるうちに、ドレスがないことに気付きました。夜中の三時に手配できるわけもなく、翌朝、東京に着いてからの作業となりました。結局、午後四時の時点で、ぎりぎり滑り込みセーフで間に合いました。……

 

 環境大臣に就任するのなら、資源節約の面からも「古いドレス」で間に合わすべきと存じます。

拉致問題をすっかり投げ棄て「ドレス」に現を抜かす小池氏が、「もしかしたら将来、外相や首相になるかもしれないという風評がワシントンで広まっている」と言うのですから、呆れてこれ以上を書く気持ちが消えうせてしまいます。

 
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